沖縄の言葉で「うる」は「珊瑚」を表します。
サンゴの広がる沖縄の島々はサンゴの大地そのものです。このミネラル豊富な土壌で育まれた植物からは多くの健康食品が生まれ、「長寿の島 沖縄」をブランドとして大変注目されています。
一方このサンゴの大地には、魅力的な多くの岩石や土などが存在しますが、あまり注目されていませんでした。「この島の素材に光を与え、沖縄発のグリーンな建材を開発したい」と考えたのがそもそもの始まりです。
風化造礁サンゴをはじめ、原材料を選定する過程においても端材などのリサイクル材を積極的に採用し、持続可能な社会へ向けた、環境問題にも配慮しています。また、新たなサンゴを育てる活動も技術面から支援しております。
健康で安全な「サンゴの建材」は時代が求めた沖縄発のグリーン建材です。使って、育てるを合言葉にサンゴのサイクルを生み出していきます。
使って、育てる #353196サンゴのサイクル
【枯れたサンゴの再利用から生まれた建材を提供】
地球温暖化により、サンゴはいま危機に直面しています。海水温が高い状態が継続するとサンゴに共生している褐虫藻が体内から喪失し、褐虫藻から栄養を受け取ることができず死滅します。一度死滅したサンゴは見た目には綺麗ですが、生き返ることはありません。
しかし、死滅したサンゴは微細な空孔をもった多孔質物質で、臭いや湿気の吸着除去に効果があります。そうした材を有効活用することで、沖縄独自の「ulu#353196サンゴの建材」は生まれました。
【サンゴを育てる基盤を作製し沖縄の海を育てる活動 】
沖縄県内では海水温上昇に伴う珊瑚の白化現象や、赤土等の流出が原因で減少している珊瑚を再生する活動が各地で行われています。
弊社は、泡盛の醸造工程で産出される泡盛蒸留かすを素材原料に、セメントを使用しない環境によりやさしい基盤材を開発し、サンゴ増殖に取り組んでいる団体等へ提供しています。
サンゴの塗り壁 3つのこだわり
【原材料は沖縄のサンゴ 】
白化したサンゴを砕いたものや、太古の昔よりサンゴが堆積された石を主原料に「サンゴの塗り壁」は作られております。サンゴの性質として、微細な空孔をもった多孔質物質で臭いや湿気の吸着除去に効果があります。
【安心安全な暮らし 】
ユリア樹脂等を含むホルムアルデヒド系の材料は使用しておりませんので、健康な住空間を作り出します。「F☆☆☆☆」を取得していますので、お子様がいるご家庭にも安心してご使用いただけます。
【壁色は琉球の文化の色】
顔料染料は使用せず、色味は全て天然素材の色にこだわりました。どの壁材も沖縄の地産にこだわった伝統的な素材であり、またリサイクルを意識した素材も多く活用しております。
【 更なるこだわり 】
さらにこの素材を安全に固めるための材料として樹脂系ではなく、無機質系のバインダーにこだわり、沖縄伝統の漆喰(消石灰)を選択しました。
漆喰は数千年の歴史を持ち世界中で使用されている建築材料です。
近年では二酸化炭素吸収固定作用が有るため地球温暖化抑制に貢献できる素材として注目されています。
こだわりはこれだけではありません。
素材の良さを引き出すために固化促進剤を配合いたしました。
これは天然ミネラルより抽出したFC剤(FCはファインセラミックの略)でFC剤は無機質であり、結合を促進しながら珊瑚などの多孔質特性に影響を与えないため空気や水分の蒸発を妨げないという利点があり、まさに珊瑚が深呼吸する塗壁材として最適な材料といえます。
これらの材料を工場生産の段階で混和させておりますので施工の際には水と攪拌させるだけで面倒な調合等は一切ない簡単施工を実現いたしました。
【 沖縄県最優秀優良県産品賞受賞 】
平成18年には沖縄県最優秀優良県産品賞受賞しております。
これは沖縄県産品の中でも特に優れたと認められる物産品に沖縄県として推奨し沖縄産として広く県内外へ周知していく趣旨のもので従来、この受賞の多くは泡盛、果汁類、お菓子、衣類等の土産品がほとんどで建築資材での受賞は稀なケースでした。
それだけ健康で安全な「サンゴの塗壁」は時代が求めた沖縄発の癒しの住環境素材として認められたまさに「珊瑚の島の贈り物」です。
室内を自然素材でより快適な空間に。
ホルムアルデヒド等 吸着効果 |
ホルムアルデヒドなどの揮発性有毒化学物質を吸着し、 安心で安全な住空間を守ります。 |
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調湿効果 | 室内にこもりがちとなる不快な湿気を抑える効果があります。 |
消臭効果 | 日々の暮らしから発生するアンモニアなどの臭いの抑制作用があります。 |
断熱効果 | 断熱性が高く、暑さ対策にも効果を発揮するため、 体に優しい住まいになります。 |
マイナスイオン 生成効果 |
サンゴは、マイナスイオンを発生させる素材として注目を集めています。 |
シックハウス対策として、建築基準法第28条の2に基づくクロルピリホス及びホルムアルデヒドに関する告示(平成14年国土交通省告示第1112号〜1115号)が、平成15年7月1日に施行されました。琉球塗壁の建材は、告示対象外建材(無機質系塗料/漆喰、プラスター)に分類され、安心して住まいに使用できます。
また、サンゴなどの素材が持つ多孔質を生かすために、無機質のFC剤(イオン結合促進剤)を使い、樹脂やセメントでは不可能だった通気性、吸着性、断熱性能を高めることを実現しました。
琉球から生まれた自然素材
風化造礁サンゴ | 風化造礁サンゴとはサンゴ礁が自然の波の作用で破壊され、長い年月をかけて水洗いと破砕を繰り返し、サンゴの骨格のみとなり化石化して海底に堆積したものです。沖縄の海から許可を得て採取された材を使用しています。 多孔質で匂いや湿気の吸着除去に効果があり施工後はホワイトグレーになります。 |
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石畳コーラル | 南部石灰岩(サンゴ)が細かくなると、 石粉(イシグー)と呼ばれます。 昔の沖縄集落道路といえばコーラルの白い道でした。 調湿機能に優れた呼吸素材です。施工後は薄いアイボリー色になります。 |
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沖縄赤土 | 沖縄では国頭マージといわれ降雨の度に流出し、青い海を染めてしまうことで知られています。 サンゴにとっては大敵ですが、パイナップルなどの植物を育てるには最適な土壌です。施工後は赤土ならではの温かな色味が特徴です。 |
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琉球赤瓦 | 青い海に映える沖縄の赤瓦は、南国情緒たっぷりです。 廃棄赤瓦に新しい命を吹き込み、塗り壁の材料として利用しています。 赤瓦の原料のクチャは、化粧品などにも使用されています。 色味は優しいピンクが特徴です。 |
サンゴの塗壁
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自由な発想で、日々の暮らしにもっと豊かな表情を。
琉球の自然素材をふんだんに使用した塗壁は、コテ仕上げやハケ引き、ローラー仕上げなどでその表情は変わります。貝殻をはめ込んだり、アートラインを描いたり、よりオリジナリティー溢れる住空間づくりをお楽しみください。
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